及川光博ワンマンショーツアー 2000

「誰にも言っちゃダメだよ…。」

at 名古屋センチュリーホール on 2000.11.10(12公演目)

 

〜心のこもった、「ありがとう」〜

 

 

 

 

セットリスト

バックバンド「Click☆Tricks」

M1:フィアンセになりたい

M2:三日月姫

M3:きれいな嘘

M4:パズルの欠片

M5:展望デッキ

M6:愛の賛歌(featuring れいこベイベー)

M7:若さのカタルシス

M8:運命のいたずら

M9:CRAZY A GO GO!!

10:ミス・アバンチュール

11:求めすぎてる?僕

EC1:ワンダフル入浴

EC2:バラ色の人生

WEC1:今夜、桃色クラブで。

WEC2:S.D.R

WEC3:君だけに

Key:KG

B:ひでちゃん

Sax・Per・Cho:山本公樹

Dr:つよぽん

Per:マリ姉さん

Cho:れいこベイベー

Key:しよみベイベー

 

 

 

 

 

1.はじめに

 

初めてミッチーで遠征。通常メニューと替えるという噂から、勢い余って取ったチケット。しかも名古屋にコンサートで行くのは、初めて。遠征って、結構ワクワクしたりする。今回は、東京で友人と待ち合わせ、名古屋で更に、友人と会い、念願の小倉トーストを食す。一緒にコンサートを楽しむ友人は、仕事があるため、後から名古屋入り。

 

開場前に、会場着。お衣装に着替える、友人達を待つ。しばらくして、登場したそのいでたちは、セクシーでキュート。かわいい。私は連れと共に、一足先に、会場入り。今回の席は、9列目。ちょっと、スピーカーが邪魔な位置ではあるが、かろうじて、全部見渡せる位置。そう言えば、最初からステージを見られるのは、これで最後かもしれない。東京国際フォーラム公演は、遅刻するかもしれないし…。

 

 

2.本編

 

18:41、開演。いつもの様に、ミッチーの声が響く。そして、スモーク。このスモーク、思ったより大量だという事に気付く。やはり、1桁代の列で見ると、印象が違う。煙の中から、ミッチーが現れる。大歓声の中の、「フィアンセになりたい」。「三日月姫」で、テンションは、より急上昇。ミッチーのエンジンは、全開と感じるほどのパワーみなぎるステージ。のっけからノリノリとは、こんな状況を指すのだろう。

 

メンバー紹介を絡めた、最初のMC。「いや〜最初から飛ばしてしまった」(というような事)と、口にするミッチー。名古屋追加公演の今日は、3階席が、結構空いている(10/25、26に、愛知県芸術劇場で公演があったばかり)。ミッチーは、「名古屋3daysは、厳しいのかなぁ」と一言。お喋りも絶好調。「そういえば、言おうと思っていた事があるんだよなぁ。なんだっけかな。う〜ん」と、しばし考え、ひらめくミッチー。「そうだ。安達祐実だよ。新幹線乗るときにさ、フライデー買ったのね。中の綴じ込みが、安達祐実のグラビアだったんだけど、顔と体が一致していないっていうの?2次元世界みたいなさぁ…」とミッチー。この発言に、やけに、頷く客席。「あれ?結構皆納得?2次元じゃなくて、3次元で楽しまないとね」とか言っていたような、気がする。とにかく、凄く楽しそうにトークを進め、「このまま行っちゃうと30分くらい喋っちゃうね。メンバー紹介」と、自分の喋りを自制する一面も。メンバー紹介のお題は…なんだったか、すっかり忘れてしまった。公樹さんが、いきなりステージ中央で、「123ダーッ!」とやってくれたので、爆笑。そう言えば、この猪木の真似は、今年の2月に行われた公樹さんリーダーバンドの、初ライブで見た。公樹さん、どんどん面白い面を、ミッチーのステージで見せてくれる。ミッチー自体、中央に出てきた公樹さんを見て、「?」な表情。しかも、行動を見て、笑っている。ひでちゃんは、「やられた〜」って顔。その後、ひでちゃんは、中央の階段を利用して下りる。公樹さんへの対抗意識だね(笑)。階段降りる時に、「気をつけてね。案外この階段怖いんだから」と、ミッチーに言われていたし。そんな、面白い場面があったため、お題は頭に残っておらず。残念。

 

「きれいな嘘」でも、公樹さんは見せてくれた。いつも、3拍子の部分では、後ろを向いて指揮をしているが、今回、それは無し。「あれ?」と思っていると、3拍子部分が終わる当たりで、華麗な回転。ミッチーに教えてもらったなぁと思うような、動き。指先まで、決まっていた。ここまできれいな回転、やはりスタレビでは見た事なかったな。

 

「パズルの欠片」の後で、ひげを3日間剃っていない話をするミッチー。なのに、剃っていない事を、誰にも気付かれなかったとか。ちょっとワイルドにと思っていたらしいが、ミッチーはひげが薄い。「僕に似合うひげは、サルバドール・ダリみたいなのかなぁ」とミッチー。客席とのやり取りも結構あり、笑いも満載のトーク。そう言えば、キラキラ棒での遊びは無かった。

 

そろそろ、「展望デッキ」のモードに移ろうとするも、なかなか、客席の空気が変わらない。掛け声等が、飛び交う。「心を込めて、後ろの空いている席に、座るであろう人々にも届く様に歌います」と、口にしても、なかなか、客席全体が落ちつかない。ちょっとその辺は、残念だった。ミッチーは、気持ちを落ちつかせる為に、「30秒休憩」と言い、後ろを向いて精神統一。気持ちが落ち着いてから、「展望デッキ」。いつも以上に、曲の世界に入っているミッチー。ぐっと迫ってくるものがある。

 

「若さのカタルシス」では、エロモード復活(でもちょっと控えめ)。階段上のみならず、ステージの上でも腰を振っていた。ラストは、座って決めのポーズ。かっこよすぎる。この曲の後、なんかとても真面目な話をしたミッチー(だけど、内容を覚えていない)。この真面目なトークの時に、笑いも起きていて、「なんで笑うの?」と、ミッチーが言う場面も。私も何故笑いが起きるのか、分からない。まあ、人それぞれなのだけど、ミッチーに対するイメージとかで、やはり笑ってしまう人もいるのかな。ちょっと尻切れとんぼな状況で、「運命のいたずら」に移った為、なんだか、しっくりいかなかったものの、「CRAZY A GO!GO!」では、すっかり、乗っていた自分。

 

「ミス・アバンチュール」でのジャンプは、公樹さん、足をちょこんとまげて、かわいく飛んだり、ミッチーと絡んだりして、本当に楽しそうなステージ。勿論、客席も同様。「求めすぎてる?僕」でも、ミッチーと公樹さんの絡みが見もの。いい絡みを見せつけるので、客席もより盛り上がる。

 

 

3.アンコール

 

神原きよし君のご登場かと思いきや、今日は神原春団ぢ君。きよしくんの双子の兄(生き別れらしい)。36歳、AB型の設定。清掃員というところは、一緒。「春団ぢの寄席」らしい。「今日は、打ち上げに行って、ホテルで1人ぼっちになったら泣く。泣くってすばらしい事だよね…」と、ミッチー(というか、春団ぢ?)。「運命のいたずら」に入る前に、話ていた、続きを話す(やはり内容を覚えていない自分…)。とても頷ける内容を、口にしていたのだけど、どうしても思い出せない。確か、ここでも笑いが起きていたような気がする…。そして、恋と哲学の小部屋へ。

 

Q1:「どうやったら自分のやりたい事が見つかりますか?」

 

A1:「勇気があったら、この質問のベイベー立ってみて」と、ミッチー。2階のベイベーが、「はい」と言って立ちあがる。「こういうのは、やりたい事が見つからないというのは、まわりのせいじゃない。タイミングなんだ。だからと言って何もしないでいてはいけない。慌てず急がず、1歩1歩進みなさい」

 

Q2:「お勧めの本は?」(質問用紙ではなく、いきなり客席から上がった言葉)

 

A2:「君は、この質問用紙を無視しているね。これもさ、タイミングだよ。決められたものじゃないし」と。「ペンフレンド」の「10代の君に言える事は〜」から、1フレーズ、ア・カペラで歌うミッチー。最初の質問のベイベーが、10代だったから、彼女に向けて、そして皆に向けてなのだろうか。

 

Q3:「ミッチーを見ていると、本当にハリウッドに行ってくれそうな気がします。がんばって!」

 

A3:「行くよ」(その後、意味深な発言もあったが、真相不明)

 

Q4:「ハワイは好きですか?」

 

A4:「直射日光ダメなんだよね。ドラマのロケでも、広末涼子の隣で傘の下。常々色白ベイベーが良いと言っているんだけど、日焼けが嫌なのは、水着のブラの後が嫌」

 

Q5:「どうやって、体力を温存するの?」

 

A5:「最近ようやく、だらけるところとそうじゃないところの加減がわかった。僕の楽屋のせんべいは、粉々だったりする(確か、ストレスの発散とかの話につながっての発言だったと思う)」

 

今回は、いつもより多めの、恋哲のコーナー。一端ステージを去ってから、当たりベイベーのコーナー。

 

今回の当たりベイベーは客席の消去法。封筒手渡しの、当たりではない。まずは、全員着席させ、該当者だけ立たせる。参加できるのは、1階席のみとのミッチーの言葉に、「え〜!」と上の席。それは確かに、当然な事だと思う。その為、「全員参加」にするという事に。「勝負下着の人→黒の下着→1階席→アキラという人と付き合った事がある→初心者ベイベー→弟がいる→一番好きなスパゲティは、カルボナーラ→残った2人でのじゃんけん」という、方法(順番には間違えがあるかも)。最後に残った2人は、友達同志っぽい。本当に全部該当しているの?と、思ってもしまったけど。まあ良いでしょう。プレゼントは、春団ぢ持参の、タオル。消去法で、1階席と言った時の、上の席の声。当然と言えば当然の、表現だと思う(「え〜!」という声)。1階席しか参加できないのであれば、こういう方法を取らない方がいいと思う。やるのならば、客席全員対象にしないとダメだと思う。空気が変わってしまう。こういうものは、平等性が見えなければダメ。封筒を渡す方法でも、実際には、1階席の人にしか渡していないかもしれない。でもそれは、公言しなければいい問題。それをあえて目に見えて分かる様にしてしまったのは、あまり良くないんじゃないかなと思う。そこにミッチーが気付かなかったのも、ちょっと不思議だな。

 

「ワンダフル入浴」では、先ほどのやり方に気を使ってか、2階、3階席に声をかけるミッチー。なんかそれも、ちょっと空しい。まあ、歌詞を間違えて「2番の歌詞だったぁ〜♪」とした、お茶目でキュートな部分もあったので、空しさも軽減。

 

「今夜の秘密」は、PVの話も交えて告白された。でも、やはり抹殺されるので、詳しくは言えない・・・。

 

ダブルアンコールの1曲目は、「今夜、桃色クラブで。」。「おお!これか!」と、イントロで思ってしまった。「〜ワンピース脱いじゃお〜♪」の後に、「やっちゃうぞ」といれてみたり(笑)。

 

「S.D.R」では、即興曲の披露。実はこの曲に行く前に、男子にペットボトルの水を渡し、「飲め」と言ったミッチー。間接キスをした男子。そんな流れから、「間接キッス♪間接キッス♪男と男は間接キッス♪男と女は、チュッ♪」と、歌を作る。どうも、即興曲にはまっているらしく、今回の中でも気に入っているのは、「恋泥棒現る」で、これも歌ってくれる。「お前の心をかっさらう、俺は恋泥棒♪泥棒♪モンキーパンチ、モンキーパンチ♪」というもの。「全てを君が望むなら〜♪」の部分で、ミッチーが、指を私に差してくれたような気もしたし(まあ、確実に気のせいだと思うけど。でも目はあったような?)、ちょっと気分良い。ひでちゃんの、チョッパーベースも、長めの披露。ソロ部分は、各自楽しそう。そういえば、今まであまり気付かなかったけど、この曲で、ミッチーとれいこくんが絡む時、ミッチーの手つきったらちょっとエッチ。れいこくんの胸を、触っている。なんか、なまめかしい雰囲気が…。

 

「こんなにたくさんの人に、名前を呼んでもらえて、嬉しくもあり、つらくもあり…」と、ミッチー。「ここにいる皆の名前を呼ぶ事は出来ないけど、1対1になった気分で、名前ではなく、「君」という表現で、皆に捧げます」と、静かな口調で言う。「君だけに」の、イントロがかかると、客席から笑いが起きる。なんで笑いが起きるんだろう…。良い雰囲気で曲がかかっているのに。そりゃ、なんでこの曲?と思うかもしれないけど…。笑いは、私が参加した中でも最も多かった。残念。ただ、今まで参加した中で、最も良く感じた。ミッチーは、涙を浮かべていた様に見えた。凄く心に響いた。

 

カーテンコールで、ミッチーは、場内のBGMの音量を下げて欲しいと口にした。音が小さくなった中で、生声で、「ありがとう!」と、告げたミッチー。心がこもっている言葉だった。21:15終了。

 

 

4.さいごに

 

今回は、色々な場面で笑いが発生。なんでここで笑うの?という所で、起きる笑いが結構あった。ミッチーに対するイメージによって、真面目な話で笑いが起きるのかもしれない。これは避けられないのかなぁ。今回は、結構真面目な話が多かっただけに、笑いの多発は、やはり残念。人それぞれの感性だから、仕方ないと言えばそれまでだけど。

 

後日、HPのネタばれ掲示板にて、思い出せなかった内容を確認(「運命のいたずら」の前のトーク)。「一生懸命生きろ」と、言っていたミッチー(結論付けたのは、春団ぢが出てきてからだけど)。何故、このような話題が出てきたのかは、記憶に留まっていなくて…。話の途中で、「運命のいたずら」にいってしまったのは、ベイベーが、「座っていい?」と、ミッチーに問いかけたからなのだろうか。ミッチーは、「ルールは作りたいとは思わないけど、伝わって欲しい人には伝わらないのかな…」というような事を、言ったかと思う(座りたければ、黙って座れば良いのに…と思った私)。その後、「ギター」と、口にし、ギターをジャンとかき鳴らして、曲に移った。なんとなく、ミッチーの気分が乗っていないような、切なげなノリのような気がしたけど、気のせいだろうか…。そう言えば、携帯電話の着信音も、聞こえていたかな。「運命のいたずら」の前で。ミッチーも、その音に気付いたような表情をしていたけど、その辺は、定かではない。

 

「こんなにたくさんの人に、名前を呼んでもらえて、嬉しくもあり、つらくもあり…」という、言葉。名前を呼んでもらいたくない時に(つまり、そういう雰囲気ではない時。「展望デッキ」に入る時のような状況)、名前を呼ばれるのがつらく、それ以外で呼ばれるのは、嬉しいと、解釈。ミッチーが、客席全部に、自分の伝えたい雰囲気を、上手く伝えることが出来なかったという事も、「つらい」という言葉に含まれているのかもしれない。コンサートとは、ステージのみで、作れるものではないし、その環境にいる人全てで、作り出すものだと思う。今回の場合、私としては、ミッチーは、その場に応じた雰囲気をいつものように作っていたと思う。ただし、これには、客席にいる、個人個人の感じ方が、どうしてもついて回ってくるので、全員が全員、その雰囲気を察知できなかったのだろう。初めての人には、わからない何かがあるのかもしれない。訴えるパワーが、足りなかったのかもしれない。何度も来ているお客さんが、初めての人を巻き込むほどの、雰囲気を作り出せていなかったのかもしれない。これは、本当に何が原因と言える問題でもなく、人の感性が絡んでくるし(結局、なんでここで笑うのか?にも通じると思うけど)。コンサートは、自由に楽しむべき物であり、その場の雰囲気を、みんなで上手に作り出すものとも思う。そこには、ルールは無い。上手く言えないけど、右も左もわからない、初めての人たちを、巻き込む程の雰囲気を、ステージは勿論、客席も醸し出す空間が必要なのかな。とはいえ、やはり、人の感性が重要な要因になるのかな。

 

 

名古屋のベイベー達は、関東よりも、露出系の衣装が多いかも。結構きらびやかな感じがした。関東より、ちょっとゴージャスなお客さんが、多いと思う。結構、それでも楽しめた。そう言えば、「僕はどんなコスプレでも驚かない。その人に似合っていれば良い」と、ミッチー言っていたな。

 

 

帰りは、新幹線の時間もあるので、直ぐに会場を出て、名古屋に向かう。ひかりの最終に乗ろうと思っていたものの、時間もぎりぎりだったので、窓口で、最終新幹線の、のぞみに切符を替えてもらう。のんびりと、ホームに向かうと、なんと、なぜか、出発していて良いはずの、「ひかり」が止まっている。「のぞみ」(止まっているひかりより先に、名古屋を出る号)が、遅れているとアナウンス。仕方ないので、せっかく切符の差額を払って、のぞみに変更したものの、遅れているとあれば、先に到着予定の、ひかりに乗る事に。幸いな事に、2人で並んで座れる席が、空いていたし(最終の、「のぞみ」は、並んで座れる席が無かった)。差額が勿体無いけれど、そんなことを言っている場合じゃないし。新幹線に乗り、しばし、出発を待つ。10分位遅れたものの、到着時間は、予定通り。東京駅で、目的のホームに行くと、今度は人身事故で、遅れているらしい。つくづく、電車についていなかった私。

 

 

ミッチーのテンションの浮き沈みが、ちょっと激しいような気もした名古屋公演。残念だなと思うところは、あったけど、楽しい思いもたくさんした。結論としては、名古屋に行って良かったなと思う。はじけるミッチーと、切なそうなミッチー。両極端なミッチーが、はっきり現れていた公演だった。色々本文には書いているけど、本当に楽しかった。帰りの新幹線でも、友人とは、「楽しかったね」と、話していたし。そういえば、「オヤジぃ」の6話を見て、号泣したという話は、どこでしてたんだっけかな。名古屋公演の前日だかに、ビデオを受け取って、それを見て、号泣したらしく。「みんなも見てね!」と、言っていた。結構、楽しい話も、てんこ盛りだった。笑った記憶も多いし。でも、あまり覚えていないけど。そういえば、結局メニューは、変わってなかったな。

 

 

この後は、フォーラム公演まで、1ヶ月以上だ。ツアーファイナルは、どうなるのかな。公樹さんは、もっとはじけてくれるのだろうか。楽しみだ。ミッチーと公樹さんの絡みは、激しくなっているのかな。

 

 

ちなみに、このレポ。「さいごに」の項は、保存したはずが保存になっていなかったため、書いた内容を思い出して書き直し。もう、アホ過ぎる…。